細菌学クエスト6:嫌気性菌
偏性嫌気性菌はどれか。2つ選べ。
嫌気性菌に関する説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
口腔内よりも、横隔膜よりも下の消化管に多くみられる嫌気意性菌はどれか。2つ選べ。
細菌とそれに有効な治療薬の組み合わせとして正しいのはどれか。2つ選べ。
判定
正解
解説
嫌気培養でのみ培養可能な細菌の総称で、タキソノミーは広範にわたる。単に嫌気性菌という場合には、通常は偏性嫌気性菌を指す。ただし、通性嫌気性菌と明確に分けたい場合には偏性嫌気性菌と呼ぶ。Bacillota
に含まれる菌種は、Veilloneraを除き、グラム陽性菌である。Bacteroidota、Fusobacteriotaに含まれる菌種はグラム陰性菌である。Actinomycesはグラム陽性の嫌気性の放線菌である。
嫌気性菌は消化管の常在菌としても知られるが、口腔内をはじめとする上部消化管、横隔膜以下の下部消化管では常在する菌種がやや異なる。Peptococcus属やPrevotella属をはじめとする上部消化管に多い嫌気性菌は、ペニシリン系薬が有効な場合が多い。ただし、β-ラクタマーゼを産生する菌種もいるため、β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬が選択される。一方、下部消化管では、Bacteroides属を考慮した治療薬の選択が必要になる。
一般に、セファロスポリン系薬は嫌気性菌に無効である。セファマイシン系薬やオキサセフェム系薬は一部の嫌気性菌に有効である。嫌気性菌に比較的良好な活性を有するメトロニダゾールやクリンダマイシンも、苦手とする菌種があるため注意が必要である。
参考文献
Taxonomy
Bacillota
-
Clostridia
-
Eubacteriales
-
Clostridiaceae
-
Peptococcaceae
-
Peptostreptococcaceae
- Peptostreptococcus
- Clostridioides
-
Peptoniphilaceae
- Anaerococcus
- Finegoldia
- Peptoniphilus
-
Erysipelotrichia
-
Erysipelotrichales
-
Erysipelotrichaceae
- Erysipelothrix
- Solobacterium
-
Negativicutes
Bacteroidota
-
Bacteroidia
-
Bacteroidales
-
Bacteroidaceae
-
Porphyromonadaceae
-
Prevotellaceae
- Prevotella
- Alloprevotella
Fusobacteriota
Actinomycetota
サマリー